哲学的な美 ~桂離宮~

先週末に、桂離宮に行って来ました。

ここは、京都御所、仙洞御所、修学院離宮の中で最もリピーターが多いことで有名です。四季折々に魅力的な景観を鑑賞できることはさながら、この手の込んだ仕掛けともいえる庭園にすっかり魅せられるようです。

桂離宮は、八条宮初代智仁親王により宮家の別荘として創建されたものです。1615年に造営を起こされ数年ほどの間に簡素の中にも格調を保った桂山荘を完成させています。

今から130年前までは実際に宮家が別荘として維持していました。
今では宮内庁所管となり国賓をお迎えする際に利用しているということです。

さて、案内の方と、皇宮警察の方と参加者20名で参観開始です。

一歩庭園に踏み入れると、美しく選定され住吉の松が、背後の池庭を視野から遮るかのように目に入ります。
a0177453_18301644.jpg
桂離宮はそう簡単には全貌を見せてくれないようです。
a0177453_18362059.jpg
桂離宮の正門(御幸門)
a0177453_1831587.jpg
a0177453_18331799.jpg
ここまでの道でも遠近法が使われています。

外腰掛(露地に入る前の一休憩)
a0177453_18372060.jpg
の向かいにはエキゾチックな雰囲気の蘇鉄山があります。
a0177453_18393053.jpg
今は冬仕様です。

石を敷き詰めた州浜と
a0177453_18421242.jpg
天橋立を見立てた石橋です。
a0177453_1843189.jpg
松琴亭は、桂離宮で最も格調高い茅葺入母屋造りの茶室です。
a0177453_18443846.jpg
a0177453_18481280.jpg
a0177453_18454696.jpg
a0177453_1847480.jpg
床や襖の青と白の市松模様は大胆かつ柔軟な創意によるもので、そのデザインは現代でもなお、いきいきとした斬新さを感じます。

笑意軒は田舎風茶屋で、茅葺寄棟造りの屋根に杮葺のひさしを持ちます。
a0177453_18494110.jpg
縁側に越を下ろして書院全景と池を望むことができます。
a0177453_18504454.jpg
冬以外は葉で全景を見渡すことが出来いないそうです。
a0177453_18522919.jpg
窓の腰張にはゴブラン様のビロードと金箔を配した奇抜な意匠が目を引きます。
a0177453_18534537.jpg
凝っていますね。

書院の古書院には、池に面して、かの有名な月見台が設けられています。
a0177453_18574311.jpg
夏は涼しく川遊び、秋は中秋の観月をしたのではないかと考えられているそうです。

書院の中は見ることが出来ず、天下の三棚(修学院離宮の霞棚、三宝院の醍醐棚、桂離宮の桂棚)は制覇できませんでした。残念><!

月波楼はとっても展望が良いです。
a0177453_1965443.jpg
障子越しの景色は、切り取った絵画のようです。東に向かっては池に写る月を楽しみ、
a0177453_1944267.jpg
北の窓を通しては紅葉山を鑑賞するよう、
a0177453_1921646.jpg
すべてが秋にふさわしく作られた茶亭ということです。
自然を眺めるにもこのような究極の贅沢があるのですね。

型紙を用いた襖絵もモダンです。
a0177453_1985014.jpg
この回遊式庭園は、複雑に入り組んだ池に大小5つの中島があり、周りを右に左に高く低く、巧妙に導かれた飛び石に導かれて、視線をめぐらす眼前に庭園の美が味わえます。

一歩足を進めるだけで、あっと驚く景色に予想外の感情がわきます。
眺めるというより理知が働くともいわれます。次いで展開する景観に期待をする、簡素な中の美とは何なのかを考えさせられる庭園でした。
a0177453_1855716.jpg
a0177453_1859658.jpg
a0177453_1904390.jpg
案内の方によると、一番のおススメは5月の新緑に皐月が満開になる頃だそうです。

もちろん、紅葉の時期は美しいのですが何といっても参観の方も多いそうです。

あと、梅雨の時期は雨によって池が一番美しいそうです。

冬は参観の方も少なくのんびりと散策ができます。
何といっても、木々の葉が落ちているので、いつもは葉に隠れて見えない景色を楽しめたりします。

とにかく、いつの季節も楽しめるということですね。

以前は苔寺より美しい庭園といわれたそうですが、最近は気候の変動や苔が傷んできて、かなり様相が変化してしまったそうです。

ですので、苔を踏まないために必ず石の上を歩いてくださいなと注意喚起をされています。美しい石は足場が悪かったり、あちこちキョロキョロするせいもあり、足を踏み外して池に落ちた参観者が数十名もいたそうです。『笑い事ではないのですよ!!』と話していました。確かに・・・
[PR]
by salasa9582 | 2013-01-17 19:17 | ぶらり
<< 京都伏見と酒粕 2013年も宜しくお願い致します。 >>