先週末に、桂離宮に行って来ました。
ここは、京都御所、仙洞御所、修学院離宮の中で最もリピーターが多いことで有名です。四季折々に魅力的な景観を鑑賞できることはさながら、この手の込んだ仕掛けともいえる庭園にすっかり魅せられるようです。 桂離宮は、八条宮初代智仁親王により宮家の別荘として創建されたものです。1615年に造営を起こされ数年ほどの間に簡素の中にも格調を保った桂山荘を完成させています。 今から130年前までは実際に宮家が別荘として維持していました。 今では宮内庁所管となり国賓をお迎えする際に利用しているということです。 さて、案内の方と、皇宮警察の方と参加者20名で参観開始です。 一歩庭園に踏み入れると、美しく選定され住吉の松が、背後の池庭を視野から遮るかのように目に入ります。 外腰掛(露地に入る前の一休憩) 石を敷き詰めた州浜と 笑意軒は田舎風茶屋で、茅葺寄棟造りの屋根に杮葺のひさしを持ちます。 書院の古書院には、池に面して、かの有名な月見台が設けられています。 書院の中は見ることが出来ず、天下の三棚(修学院離宮の霞棚、三宝院の醍醐棚、桂離宮の桂棚)は制覇できませんでした。残念><! 月波楼はとっても展望が良いです。 自然を眺めるにもこのような究極の贅沢があるのですね。 型紙を用いた襖絵もモダンです。 一歩足を進めるだけで、あっと驚く景色に予想外の感情がわきます。 眺めるというより理知が働くともいわれます。次いで展開する景観に期待をする、簡素な中の美とは何なのかを考えさせられる庭園でした。 もちろん、紅葉の時期は美しいのですが何といっても参観の方も多いそうです。 あと、梅雨の時期は雨によって池が一番美しいそうです。 冬は参観の方も少なくのんびりと散策ができます。 何といっても、木々の葉が落ちているので、いつもは葉に隠れて見えない景色を楽しめたりします。 とにかく、いつの季節も楽しめるということですね。 以前は苔寺より美しい庭園といわれたそうですが、最近は気候の変動や苔が傷んできて、かなり様相が変化してしまったそうです。 ですので、苔を踏まないために必ず石の上を歩いてくださいなと注意喚起をされています。美しい石は足場が悪かったり、あちこちキョロキョロするせいもあり、足を踏み外して池に落ちた参観者が数十名もいたそうです。『笑い事ではないのですよ!!』と話していました。確かに・・・
by salasa9582
| 2013-01-17 19:17
| ぶらり
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